E231系
最終更新日:2002.1.27
209系・E217系を融合した、近郊形・通勤形を融合した「一般形」と位置づけられる車両である。
209系は南武線・八高線・常盤緩行線は輸送力増強分だけの製造にとどまったものの、京浜東北線は901系を試作として全列車を置き換えた。
次の投入線区は中央総武快速線となり、E217系と同様の裾絞り拡幅車である500番台を製造したが、E217系と区別がつかなくなった。また主電動機も加速性能に優れ高速運転にも対応を可能としたMT73形(95kW)を搭載し、近郊形も通勤形をも兼ねる機能を備えた「一般形」の車両として登場した。すなわち東京圏の車両は組成こそ異なるもののこの形式1本での製造が可能で、一気に置き換えが進行していくことが可能となる。
列車情報集管理装置(TIMS)の装備を可能としているが、E217系のようにヨーダンパは装備されていない。床高さはE217系より若干ではあるものの下げられている。
側窓は209系・E217系の熱線吸収ガラス(可視光線と熱線の透過率を小さくしたガラスで)に代わり、さらに紫外線透過率の低いUVカットガラス(JR九州815系でも採用)とされている。またドア間の大型窓は開閉式となり、それはロングシート車とセミクロスシート車で開閉位置が異なる。側窓ガラスは外から見ると緑色に見え、209系500番台も運転されている中央総武緩行線ではこの点が識別ポイントともなる(前面のFRPが白ではなく、銀である点も同様)。
座席は見た目には209系・E217系と変わらないが、実は素材がウレタンからポリエステルに変わっており、環境負荷の軽減を図っている。
ドアの開閉システムも変わった。209系・E217系・E501系ではモータを用いてスクリュー軸を駆動する電気式となったが、E231系ではこれをさらに発展、リニアモーター式の電気ドアシステムが採用されている(1999年度新造のE217系の一部編成で試験採用)。量産型では通勤タイプである中央総武緩行線用ではスクリュー式、近郊タイプであるE231系ではリニアモータ駆動式が採用されているが、新たに登場した通勤タイプの常磐快速線用と山手線用はリニアモーター式が採用されるという。
トイレは従来の水洗式に加え吸引機能もついている。トイレについては先頭車は車椅子対応で向かいは座席なしのフリースペースであるものの、中間車の和式トイレの向かいは211系と同様2人掛けシートが設置された。E217系や701系以降、オールロングシートでトイレ設置の車両は向かいは車椅子スペースとして座席はなかったが、今回このシートの復活は久々となる。
E231系は209系950番台として1本が1999年春に製造され、1999.3.27に中央総武緩行線で営業運転を開始した。中央総武緩行線用209系500番台には6扉車が組み込まれていないが、この車両には組み込まれた。そして209系500番台の新製は1999年度で打ち切られ、次はE231系に移管することになった。1999年度は10連3本が増備され、既存の209系500番台と合わせると20本である(2000.4.1現在)…が、500番台2本は、2000年11月に京浜東北線に転属された。京浜東北線の209系には全編成に6扉車が連結されているが、もと中央総武緩行線で運転されていた500番台にはなくアンバランスである。京浜東北線に500番台が転用されたのは、2003年度に南浦和〜鶴見間で導入が予定されているデジタルATC化により、対象の209系が改造に時間を要する関連で予備車が拠出できないためである。なお、デジタルATC化により京浜東北線の平日朝最混雑1時間の運転本数は現行の24本から28本に増加しさらなる車両が必要となるため、デジタルATC化後も500番台2本は継続して同線で使用される。
中央総武緩行線の通勤形に続いて、近郊タイプのE231系も2000年春に15連3本45両新造され、2000.6.21より東北本線で営業運転を開始した。なぜ、東北本線なのか…東北本線より輸送量が多くオールロングシート仕様の211系が集中的に充当されている高崎線で、なぜ?というのは、老朽化した115系が多数残されている東北本線の方に目が向けられたともいえるだろう。
2000年度以降、ここ数年は中央総武緩行線と東北本線の投入が続く。東北本線では、550両(15連36本?)の投入が予定されているというが、2000年11月現在、すでに12本が新造されているようである。2000年度末には240両の陣容で小山電車区配置車両の4割を占める。2000.12.2改正では5連16本80両あった小山電車区の211系が全て新前橋電車区に移管されており、小山電車区に集中投入されることになった。
そして、次なる投入線区は…通勤タイプは常盤快速線および山手線となる。近郊タイプは東海道本線が考えられるが、同線では国府津電車区の113系のほかにJR東海静岡運転所配置のものもあり、調整が必要となる。東海道本線より横須賀総武快速線の方に新車投入が先行して行われたのも、この事情の有無によるのではないかと思われる。
2001年度では近郊形で170両、常磐快速線用に50両、山手線に33両の投入が予定されている。山手線の33両投入に先立ち2001.8.2より山手線の6扉車が埼京線に転用、埼京線の車両配置数が山手線の半分程度であることから埼京線用には2両の設定が可能である。埼京線の205系は30編成あるが、山手線から拠出できる6扉車は53両のため6扉車の組み込みは26編成で、4編成は6扉車なしとなる。
近郊形については170両のうち155両は高崎線への投入となる。2001.9.1より営業運転を開始し平日97本運転されている115系のうち50本が置き換えられ、このときは10連7本と5連5本が新製される。そして2001.12.1のダイヤ改正で10連6本が追加され10連13本・5連5本の陣容で115系が全て置き換わる。この時点で、高崎線の4割強がE231系化される。
逆に、東北本線へのE231系投入は15両のみとなる。東北本線が先に投入されたE231系は、後追いで高崎線の方に進行してしまったことになる。近郊形においては、横須賀総武快速線に次ぐ車両置き換えが進められた路線ということができる。
2001.12.1改正では「湘南新宿ライン」として高崎線・東北本線線の車両が東海道本線・横須賀線へ直通し、その際にもE231系が一部充当され、新宿以南に進出することになった。2001.12.1改正以降、E231系の乗り入れは東海道本線の小田原、横須賀線の逗子までとなっている。
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